〜まな板へ恋〜

離れられなくて

9月、デパートの家庭用品売り場の一角に、【まな板や】さんが店を出していた。
売っているのは、まな板だけ。
お客は付いてない。
何処に目を遣るでもなく、何をするでもなく、只座っている。

【しょうがないよ。今時、木製を使う人はいないもの】
彼の後ろ姿を見ながら、買い物をし、レジに向かったところで、
驚きの光景が飛び込んできた。


彼が動き出した。
手を動かしてる。
カンナだ。
削ってる!!
そうだよ!まな板削れるんだよ


その頃使用していたプラスチック製(?)は、傷ができてるため
直ぐに汚れが染みてしまう。
魚類のときはアルミ箔を敷いていた。


誰もいない彼のブースへ直行。
オッ いい顔してんじゃん(そんなことはどうでもいい)

削って使えるならねぇ 安いもんジャン
1万円札出したよ...足りない
もう1万円?

18000円〜19000円位と思って頂きたい。
と、いうのも地域格差があるらしいので。
もちろん 安いものもあるが、1千、2千の差だったら
最上級のほうが良いとの、兄さんの薀蓄聞いて、手を打った。


さて、何処が違うか 御立会い。
皆さん 使用後はどうしてますか?洗剤?そんなもの要りません。
いらないというより、使っちゃ困るんだ、そこの奥さん。
これはまな板に、1番適した「イチョウの木」
油分があるから、水はけがよい。
お水でサッと洗ってサッと拭けばそれで充分。
汚れたら「塩、粉のクレンザー」
まな板の消毒兼ねて熱湯かけてた?そんな危険なことはお止めなさい。
特有の天然の油分も抜けていく。
要は 常日頃していたことを止めればよいだけ。


で、3ヶ月使用。
初めて使用したとき、包丁の筋がついて《騙された》と思ったが
なんてことはない。
【材質が柔らかく復元力がある】歌い文句そのもだ。


久々にヒット商品を買ったぞ。
漂白しながら買い替え繰り返すよりは楽かな


断っておくが、
私は【まな板屋の女房でもなければ,娘でもないのだー 】


(画像貼ったら、あまりにも大きな画面になるので止めた。
でかすぎませんか?hatenaさん)