〜山田太一〜

時代を見据えて

5月25日 20時時直前に山田太一脚本のドラマが有ると知った。
しかも主演が渡辺謙
DVD入れてファナライズしてる時間が無い(;-;)


渡辺謙の台詞にドキッ
鶴田浩二が被ってしまう。
私にとっての山田作品は「男達の旅路」であり
「シャツの店」なのだもの。


ドラマが進むにつれ、その錯覚は払拭されていったのだが、、、
流石山田太一
題材はインターネットによる株の取引で巨万の富を得る若者と、
無罪を立証できずに服役した男。
どちらも今の時代を反映。


放送の1,2日前
池袋東口で道行く人たちにティッシュと印刷物を渡してる人たちがいた。
渡されるまま受け取ってきて、電車の中で読み、
署名運動していることに気付かなかった自分を後悔した。

冤罪を叫びつづけて44年
石川一雄さんは無実です
狭山事件の再審を実現しよう
署名運動にご協力を

往復はがきサイズの両面に、無実を示す新証拠なる物が提示されている。
大きな字で冤罪と書いてある。
劇中でも冤罪の言葉が出てくる。


ただ山田太一の名前に惹かれて見たドラマだったが、流石の視点
骨太作家は健在です。
机上の取引だけで富を得る息子を、ホスピスで働く母親が否定するところにも彼の思いが伝わってくる。


番組は若者が冤罪を晴らさんが為の、大プロジェクトチームを立ち上げてるところで終わるのだが。。。


最後の清々しいシーン
「銀行」の非情
必要以上に融資しときながら、
バブルが弾け返済に苦しむ顧客達に容赦ない取立て。
破産による経営者達の自殺が後を絶たなかった頃、
山田太一がドラマにしたことがあった。
随分前のことだから、うろ覚えではあるけれど
銀行の真上でヘリの騒音を。。。
旋回するのかな????で終わったことがあったような。