〜文朝師匠といえば〜

この枕

『早いもので マッカーサーが来たと思ったら、もう春ですよ』
この春は季節毎に あるいは旬の事柄に応じて変わりますが
変わらないのは
マッカーサーが来たと思ったら』


体は細く 声が低く渋く 
不思議なことに前座噺ですら聴いたあとには 
なんともいえぬ満足感を感じてしまうほど、力のある噺家でした。


師匠が高座にあがり
例の『早いもので、、、』が始まると場内からは軽い笑いが。。。
師匠もニンマリ
不動の枕です。


残念なことに ある日
志ん潮師匠の後を追うように。。。
落語ファンには本当に悔しく残念で辛い時期となりました。



先ほどホテルで夫と朝食
「そうそう 朝テレビつけたら、権太楼出てて
『早いもので、マッカーサーが来たと思ったらもう秋ですよ』ってやってたぞ」
「えぇ 何それッ!文潮師匠じゃない!!」

だいぶ前になりますが、飛ぶ鳥落とす勢いの喬太郎師匠と話す機会があって、
他の噺家さんが師匠のオリジナルを高座でかけてるが あれはどうなっているのか」と質問したところ、
本人の前でその噺を聞いてもらい、許しがもらえて初めて高座でかけることができるのだと、、、なるほど。


まぁ フレーズに著作権はないのかもしれませんが
それにしても
このフレーズ
文潮師匠ご存命の頃に 権太楼師匠が使ったのは。。。
記憶にないしなぁ


枕としては確かによくできているとは思いますが、、、
マッカーサーは文潮師匠と一緒に天国に持っていかれちゃった。。。
そう思い続けたい気持ちもあるのだよ。