〜春風亭正朝〜

オバサン表現の第一人者

この噺家にかかったら、そりゃぁ 女のアタシだって
爆笑せざるを得ません。
ましてや、殿方ときたら
よくぞ、そこまで
感謝のこもった、大爆笑。


【町内の若い衆】

熊五郎は兄貴分の増築祝いに出かける。兄貴分は留守で、熊はお上さんに兄貴分の世辞を言う。お上さんは「うちの人の力じゃない。町内の皆さんのおかげ。町内の若い衆が・・・」と、謙遜。奥床しさに感心した熊は女房にその事を話す。熊は八五郎に「自分の留守にウチへ行って、俺の事を誉めてくれ。」と、頼み、女房の対応を試そうとする。八五郎、熊の家に行くが誉めるものが無い。女房が臨月なのに気が付きそこを誉めると 町内の若い衆が...

熊さんのお上さんになったところから、もう笑が始まる。
この段階からの笑は、正朝師匠だけ♪
あとは、好き放題 「これでもか」といわんばかりの
オバサン大放出。



《お正月 二の席 池袋演芸場》では【替わり目】

いつも酔っ払って女房に迷惑を掛けている男。今日も家の前で俥(人力車)に乗り、帰ってくる。女房に寝酒を出させるが、つまみが無い。この男には過ぎモンともいえる女房をおでん屋に走らせる。女房を走らせた(と、思った)後の男の独白が聞きどころ。


やはり大爆笑でしたね。
家に帰って息子に言うと、「【替わり目】で大爆笑は、聞きたかった」。


そう、ここが正朝の正朝たる所以なのですよ。
何かが違う。
聞き慣れた軽い話でも、彼に掛かると。。。活き々してくる。
なんなのでしょうねぇ


体内リズムとでもいいましょうか・・・
先天的なものでしょうね。
祇園祭】祭りの描写(笛や太鼓の鳴り物)では必ず拍手が入ります。


4年ぐらい前になるかしら
【宗論】をかけたことがあった。
土曜日ということもあり、場内は殿方多し。
その彼らが眼鏡を外して、涙を拭いながらの大爆笑。
後にも先にもあんなに笑った【宗論】はない。



落語協会のHPにいくと、プロフィール紹介で彼の落語が聞けますよ♪
WMPでね。
先ほど覗いたら、増えてましたので【】のほうをクリック。
(左と書いてたけど右。左右の区別は子供の頃から苦手)
よろしかったら、どうぞ♪