〜幸田文〜

今でいうなら

フェチ です。

徹子の部屋】に出演されてからの大ファン。
一目惚れでした。
徹子女史もお好きだったのか、数回出演されてます。
いつも渋めの和服でしたが、それが地味に映らずとても美しい着こなしでした。憧れました。


忘れられないエピソード
露伴氏がたいそう大きな賞を頂いたとき(本来なら調べて書くべきでしょうが(^^ゞ )
当時結婚し小さな酒屋を営んでいたのですが、
その晴れの日 実家には大勢の人が集まっているというのに、
彼女は勝手口に数本の祝いの酒を置いて去る。
それも 当時の商店では定番の厚地の青い前掛け。
それをつけたまま配達に行って。。。
このときの彼女は、露伴の娘よりは酒屋の女房且つ配達人としてふるまってるのです。


フェチと宣言しておきながら、ではどれだけの本をよんでるかというと、
実にお粗末な数字で(/o\)



【父 こんなこと】は数年の間隔置いて2度。
2年前は【流れる】
そして【雀の手帖】
これだけです(^^ゞ


【雀の手帖】日記形式。
例えば《初日》と題した書き出しは

はじめての欄へ書こうとするときは、多少なりといつもよりも見よくしたいという気がはたらくので、鉛筆の先へいろけが寄り集まったようになって、
まことに困るのである。このよくしたさから転じて生じてくるいろけなどは、書くという本家本元のことにとって、まったく有害無益な邪魔ものである。いろけがちらちらしていたのでは鉛筆は動かない。


嬉しかったですねぇ
のっけから幸田節炸裂ですよ。
文庫本の両開きで1日分ですから、非常に読みやすいです。
気になるタイトルがあったら、そこから読むもよしで。
美智子様へ》《よきご出発》等がありますので、昭和34年の頃なのでしょう。
『男前をあげた』と美智子さまを選ばれた皇太子殿下へのエール。
それだって、賛否両論渦巻く時代のことですからかなりの大胆発言だったことでしょう。


幸田文
何かの番組で特集してくれないかなぁ
雀の手帖 (新潮文庫)