〜今一番のお気に入り〜

oyumi2005-10-05

たかが下駄、されど下駄

6月頃だったかな
デパートの和服売り場の一角に下駄屋さんが。
思わず足を止め、昔親が履いていた様々な下駄を懐かしく思い出し、眺めながら
店主と言葉を交わす。


青森は弘前の下駄屋さん。
数年前家族と旅行し、今年も又行った矢先だったので、
青森県大好き人間としては、もう嬉しくてあんなことこんなこと話すうちに、
これも何かの縁でもあるし、薦められるまま下駄でも買おうかなぁと。 
非常に軽いノリで、
「いただきます」
財布から5000円出したら
「えっ?」
いや、えって だから 5000円だしてるのにさぁ
当のご主人も、一緒になってワイワイ騒いでた他の物産展のお姉さんも、
ニコニコ傍で相槌打っていたデパートの主任らしき男性も、
当惑気味の顔。
「だって、4千…」


ギャァァアア 4万…だぁぁぁ
「待って!一回りして考えて来る」
ホントに まじその場を離れて、自問自答。
履き心地は、抜群
軽いし、足が泳がないし、鼻緒の柄も粋だし。
山葡萄の蔓だから、妥当な値なのかも。。。


ここは自分への御褒美ということで(便利なことばよのう)
決定!!
着物はもちろん洋服でも違和感無し。
最近はジーンズと、おしゃれ足袋(江戸小紋柄)で。
右側は、よくある下駄で、素足ならなんとかなるが、
足袋を履くと足が滑って、歩き辛い。


家族には未だ値段は言ってない 
が、「高いよ」とは言った。ちゃんと言った。 ハッキリ言った。
後は沈黙を守るだけ。


靴なら納得できても、下駄となるとねぇ
そんなことを言っては、お下駄様に失礼である。
もしも、もしもこの下駄屋さん見かけたら、試し履きだけでもどうぞ。
今までの下駄観念がぶっ飛んじゃいますから。


♪忘れちゃいけない♪
底には硬いゴムが貼ってある。減ったらこれを取り替えればよし。

補足
素足はもとより、時々手でこする 人体の脂でいづれ黒光り。
脱いだら左右交互にする。片寄った減りや親指の跡クッキリが無くなる。
そうだ、4万だと足りないような 5万だと間違いなくお釣りがくる。