〜人間国宝のお孫さん〜

柳家花緑

コンサートの後は お笑い行脚の始まり始まり
12日【鈴本特別企画公演 柳家花緑新作落語 六十分奮闘公演!】へ。


柳家花緑 和服のセンスはピカイチ と 私は思っている。
アンサンブル(長着と羽織同一)愛用者が多いなか、
長着、羽織とそれぞれ目の保養をさせてくれる。
【金に糸目は付けねぇよ】そんな声が聴こえてくる。
糸目を付けぬ といえば
春風亭小朝 
どこにお金を掛けているかというと【遊び心】に。
「その色、その柄どうしたの?」と聞いてみたくなるほど楽しい衣装。
金髪には よく似合うけど。
衣装ついでに【袴】とくれば立川志の輔
師匠の談志も袴が多いけれど【ピシッ】と決まるのは体格のよい志の輔に軍配。


さてさて 肝心の花緑新作落語
鈴木 聡作『ナンパジジイ』
爺さんも 若い男女も 爺さんの友達も
花緑が演じれば演じるほど、聞いてるこちらは 喬太郎が被ってしまう。
これは 痛手だ
10日間興行はきつ過ぎないかなぁ
花緑の久々の取りとあらば、10日間10噺でやってほしかった。
廓話、人情話、あの甲高い声で威勢のいい啖呵を切るもよし…


出演者の中では 小朝の『親子酒』と
三遊亭白鳥の『時蕎麦』が馬鹿受け。
これで花緑が、『ナンパジジイ』でなければ、数日通いたかったのだが。
次回の花緑に期待しよう。