〜キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!〜

oyumi2005-10-28

ギターだー

昔 昔の その昔
私たち熟年兄弟が、子供であった頃、子供の日となると『松島』に行くのが恒例だった。
当時 そこには小規模の動物園と遊園地があった。
コーヒーカップが大人気の頃だった。


松島には洞窟がある。
その中で、ギターを奏でる人がいた。
足元には小さな空き缶が置いてあった。
『お恵み』というものだろう。
その人は痩せていた。
青白く長く細い指で演奏していた。
休憩を取るときは その人は隣の洞窟に移動し静かにタバコを吸っていた。

いつの頃からだろう
母が休憩しているそのギター弾きと会話をするようになったのは。
何年か続いたと思う。
父はその中には入らなかった。
私たち子供は、父の顔を仰ぎ見ながら、洞窟の中の二人を覗いたりした。
兄達が『子供の日行事』を相次いで辞退し、いつしか松島も遠くなっていった。


教育テレビで錚錚たる講師陣による、クラシック音楽教室が始まった。
ヴァイオリンが江藤俊哉氏、そしてギターが安部…
名前を失念してしまったが、顔立ちはよく覚えてる。
面長の優しい先生であった。教え方も優しかった。
ヴァイオリンが水曜日、クラシックギターは金曜日だったと思う。
母も私もこの番組が大好きだった。


ある日 夕刊を見ていた兄が驚きの声を上げた。
あの 洞窟のギター弾きが逮捕された。
お賽銭に手を出したのだ。
これが報道されたとき、
《既に母が他界してることへの、妙な安堵感》と
《なんとか穏便に済ませることが、できなかったのだろうか》という
複雑な思いがあった。
30数年も前のこと。
きっとあのギター弾きも、今は天国で
聴衆を魅了しているにちがいない。
今度は父も加わって談笑していることだろう。


昨年あたりから、クラシックギターを弾けたらと思うようになっていた。
その間、ウクレレへの誘いもあり、今回の布施明タンのライブ見て
グラッと傾きかけたが、CD買う予定で入った楽器店。
下りのエスカレーターの前が音楽教室
目に飛び込んできたのが 《クラシックギター教室》
そのまま即効で 体験教室申し込む。
その結果 体験だけに留まらず、入学手続きと相成った。


2週間に1度のレッスンが始まる。
これがいい!1週間はあまりにも早く来すぎる。
ゆっくり ゆっくり 焦らず、めげず がんばるぞ♪