〜母の大罪〜

後遺症は今も尚

 近所の友達と家の近くで遊んでたとき、
1人の小柄な品の良いご婦人が、私を見て何かを言い 笑った。
「......オホホホ」
以来 彼女は私を見ると 毎回 同じ台詞を言い オホホホで締めるのである。
彼女の姿が視界に入るや否や 私は恐怖のあまり家に駆け込む。

オホホのおばちゃんが来たー
  
毎度駆け込むので、流石に母も心配したのだろう
ある日 その品の良いご婦人と遭遇することに。
《オホホのおばちゃん》と母が楽しそうに話してるではないか。
。。。変な人ではなさそうだ。。。

彼女の《台詞》はこれだった。
まぁ このお嬢ちゃん なんと あどけないお顔なんでしょう オホホホホ

母はこの《あどけない》を甚く気に入り
娘18番茶も出花 世辞の褒め言葉一つも頂ける頃でも
嬉々として娘に告げるのである。
「あんたはね 可愛いとかじゃないの あどけない顔立ちなの」


このご婦人の お名前? 母も兄も知っているらしいが、私は知らぬ。
「オホホのおばちゃん」子供が付けたネーミング
母は 壊したくなかったのだろう。


もう1人 父方の祖父の弟 
その日が初めてかどうかは定かではないが、彼が帰った後
一躍 我が家の【人気者】になってしまった。
多分 なんらかの雰囲気を察したのか、さほど日を空けず
又遊びに来てくれた。
彼がある一言発する度 母が茶目気たっぷりの目で、私達子供を見渡し、
私達は笑いを堪える。
帰れば何回言ったかで、盛り上がる。
ついには 
「明日 僕は現在 来るからね」。

そう、彼の口癖は【僕は現在】だったのである。
今でも彼は【僕は現在】であり、名前は???私は知らないままだ。


DNAはDNA
あんぽんたん ください!』と大きな声で元気よくレジのお姉さんに
園児が差し出したものは
『ぼんたん』キャラメルだった。(笑いはとってたが)
スマン
キチンと教えておくべきだった。母反省