[主婦の友]〜皇后陛下美智子さま〜

oyumi2006-01-23

子供時代の読書の思い出

1998年のIBBYニューデリー大会【子供の本を通しての平和】に、
美智子さまのビデオによる基調講演をNHKが放送 録画いたしました。


先日 DVDにダビング。
それは 英語で放送されたものです。
もちろん 日本語スーパー付き。
美智子さまは 時折原稿の文字を手でなぞるように、読まれていきます。
大会の関係者に感謝の意を表するところでは、
おひとり おひとりに微笑みかけて、お名前あげていらっしゃいました。
最後の
Thank you and good-by のバイが とても綺麗♪♪♪

この世界名作選を編集する時,作品を選ぶ苦心と共に,日本語の訳の苦心があった,と山本有三はその序文に記しています。既刊の翻訳に全て目を通し,カルル・ブッセの「山のあなた」の詩をのぞく,全ての作品は,悉く新たな訳者に依頼して新訳を得,又,同じ訳者の場合にも,更に良い訳を得るために加筆を求めたといいます。
 私がこの本を読んだ頃,日本は既に英語を敵国語とし,その教育を禁止していました。戦場におもむく学徒の携帯する本にも,さまざまな制約があったと後に聞きました。子供の私自身,英米は敵だとはっきりと思っておりました。フロストやブレイクの詩も,もしこうした国の詩人の詩だと意識していたら,何らかの偏見を持って読んでいたかも知れません。
 世界情勢の不安定であった1930年代,40年代に,子供達のために,広く世界の文学を読ませたいと願った編集者があったことは,当時これらの本を手にすることの出来た日本の子供達にとり,幸いなことでした。この本を作った人々は,子供達が,まず美しいものにふれ,又,人間の悲しみ喜びに深く触れつつ,さまざまに物を思って過ごしてほしいと願ってくれたのでしょう。因(ちな)みにこの名作選の最初の数頁には,日本や世界の絵画,彫刻の写真が ,黒白ではありますが載っていました。

ダビングしながら、この箇所を懐かしく思い出しました。
日記に書くにあたり、IBBY検索いたしましたら、なんとなんと
日本語版も英語版もありました。