〜カッコ良すぎ〜

2例

パーキンソン病の症状が見た目にも分かるようになった頃、
電車で空席を見つけたら私が座り、夫が来るのを待って席を替わった。
夫が座るまで側にいると、隣の方が私のためにも席を譲ってくださることが
度々あった。
有難いのと申し訳なさで複雑な気持ちである。
妙案が浮かんだ。
他人のふりして席に着き、夫が来たところで席を立ち、
全く違う方へ立ち去る。
これは グー♪


3,4年前のこと。
目の前の小学生5,6年生ぐらいの男の子が、
ジロジロと夫を見上げてる。
隣には母親らしき金に近い茶髪の女性。
その男の子の態度に気まずくなったのか、一言二言声を掛けて
手で席をつめるように促す。
男の子は黙ったまま従い、夫は座らせていただいた。
とある駅でその茶髪の女性は黙って降りた。
残ったのは男の子。。。

男の子と、その女性は他人だったのだ!!
しばし、その茶髪の女性を目でお見送り。
お見事でした♪♪


ある日 夫と地下鉄に乗った。
車内に足を踏み入れた途端、背の高い二人の男性が同時に立ち上がった。
こちらに来るようにと優しい眼差しが語りかけている。
観光客らしく、ガイドブックを持っていた。
英語圏の人達だったが、あのスマートな態度♪
今でも私たちの話題に上ぼることがある。


昨年の真夏をピークに、症状は快善のほうに向かい
傍目には健常者に近くなってきている。
嬉しいことに、席を譲っていただくことが無くなった。


席を譲って下さった皆々様 有難うございました m(_ _)m