〜学生運動〜

てい子先生

布施明のライブで思いもよらぬMCに驚いた。
ビートルズ公演で聴いた歓声の大きさと、学生運動の喚声。
心に感じるものがあったのでしょうね。
長い間 その闘う学生の声が気になっていた様子。
まだ学生運動が超過激派に走る前で、
社会的にも彼等の運動は支持されてた頃。


てい子先生が英語の第二教科の講師として、母校に戻ってきた。
教師よりも綺麗な発音は、聴いてて心地良かった。


ある日 「寄り道」をしたことがある。
教科書を開いたまま、私達はその話に聞き入った。
それは「60年安保」の事だった。
50分の寄り道には、本当は私達に残したいメッセージがあったのかも知れないが、
今となっては思い出せない。
ただ一つ。
「全てが終わった早朝、行進した一番町を一人で歩いた。
殺伐とした通りでは、ビラが風に吹かれて。。。」
勿論 先生の語りはこんな平坦なものではなく、
心の奥深くまで沁みてくるものだったが、
この件だけは今も覚えている。


布施タンよりも若干若い私の年代でも、まだ学生運動は存在していたし、
一応「青春の墓標」なんぞ読んだりもしていたものだ。


今までとは全く違う角度からみた布施明
何故か胸がチクンと痛むのだった...