〜植木等〜

国民の友でした

昨夜の《ニュースウオッチ9》が始まったとき、
キャスター達の台前面に植木等さんの大きな顔写真が。
一瞬《どうして?》と思ったのですが、
「ね、植木等の写真、もしかしたら... 亡くなったの?」
私の独り言に夫も息子も驚いてテレビを見る。
キャスターがいつものように語り始め、
その後の第一声が植木等さんの訃報を告げるものでした。


本当にショックです。
夫も私もリアルで楽しませていただいた年代です。
小学生時代、彼等はすでに充分な大人でしたが、
年代に関係なく、その芸風は万人に受け入れられてました。
次男はリアルではありませんが、やはりその面白さは彼らにも
充分伝わります。
ニュースの間もその後も、夫は当時の人気の凄さを息子に語っていました。
私達がみた最後の植木さんのお姿は、谷啓さんが出演された番組。
そのときのことを夫はよく覚えていて、息子に聞かせてました。
「すまんな」といいながら、コメントを避けてた植木さん。
言われてそんなこともあったと思い出しました。
夫はそのとき、植木さんの人生観を見たような気がしたのだと。


私は紅白歌合戦のある場面を思い浮かべてました。
それはその年のビッグイベント。
植木さんがクレージーキャッツ時代のヒットメドレーを、
あの時代再現するかのように歌い、周りをクレイジーのメンバーように、
歌手達が楽しそうに踊り囲み、最後にはお馴染みのコケルところを。


このときの布施明
実に楽しそうです。
それもそのはず、あの中では唯一人
植木さんと一緒にお仕事していたのですから。
センスを手に踊り、口笛を吹き、そして 誰よりも嬉そうに、
植木さんを称えてました。


最近 相次ぐ偉大で身近な諸先輩の訃報。
布施さんの心中察するに余りあります。