〜阿久悠〜

NHKの特番

早かったですね。
昨夜のプライム10
【ありがとう 阿久悠さん〜日本一のヒットメーカーが生んだ名曲たち〜】


気付くのに30分遅れてしまいました。
察するに演歌はその時間だったのでしょうか。
今までの固定観念の【演歌の詩】を大きく変えた名曲の数々聴けなかった。
見逃したのが悔やまれる。


戸倉俊一氏ゲストのところから。
堀尾アナウンさーの「阿久悠さんの詩」について問われると

2つの勝負ある。美しい日本語で勝負したい。
時代に言葉を投げかけたい。

必ず時代は飢えている。(精神的に)その飢えを満たす言葉を、
僕は美しい日本語でぶつける。
というのがあの人の哲学みたいなところがある

言われてみると、どの歌も最後まで歌えてしまう。
全体が詩になってるからなのですね。
いきなり英語や歓声の様のものが入り込んでくる今時の歌が、
オバサンの頭に入ってこないのはそれも一因だったのかも。

曲目


途中、阿久悠高校野球のときになると、1997年以来スポーツニッポンへ寄稿し続けていた
【甲子園の詩(うた)2006年】を「栄冠は君に輝く」をBGMに紹介。


記憶に留めて置きたい素敵な詩です。

二〇〇六年 いい夏
引き分けの再試合
三十七年ぶりの
過酷だが誇りに満ちた
頂点の少年たちの決戦
勝利の栄光のためか
青春の光輝く証明のためか
本来なら
全精力を消化し尽くして
悲壮に見える筈の少年たちが
まさに疲れを知らない
昂揚の光を示して
ただの一度も崩れることなく
毅然として闘った
最後までベストであった
二〇〇六年 いい夏
人々は日記に
きっとそう書く


最後はテネシーワルツをBGMに、歌に思いを込めた一編の詩を紹介して終わる。
良く出来ていた追悼番組でした。

時代を超えた歌たちよ
僕の愛しい歌たちよ
きみたちに逢えてよかった
ここからまた
ぼくと一緒に
時の旅人になるかと思うと
感動し感謝するのだ
ありがとう
時代を超えた歌たちよ
歌たちよ
    阿久悠

阿久悠の作詞で2曲ものメガヒットに恵まれた沢田研二
TVでも歌い続けてほしいものです。