〜消えた〜

oyumi2010-11-08

時代の流れ

この一帯では、かなりのポジションにあるデパートから呉服部が消えました。
変わりに 銀座の呉服屋さんが入りましたがなんだかなぁ。。。

呉服部;デパートの社員さん達は他の部に配属され、ベテランのパートさんお二人だけが残りました。昔はさ 呉服売り場といったら、奥まった場所で床にも絨毯が敷かれて、疾に定年は過ぎたであろう店員さんがいらして、、、


それが時代とともに、売り場は別な意味での奥においやられて。。。
催事場や大衆食堂と一緒のフロアなんてところも。


目の保養に、時々みてまわるだけでも楽しかったのですがねぇ。
江戸小紋の老舗がときどき展示されてました。
作品はもちろん素晴らしいのですが、お値段もすばらしすぎで手がでません。
でもね お話しだけはいつも聞いて。。。
ある日 3本ほど置いてある一本の帯に目が(^^)/
かすかにグリーンがはいってるかのようなクリーム色。

【見つかっちゃった〜】そんな表情の若旦那。
【催事で、3本ほど出してくれ】と頼まれて、しぶしぶある価格で承知したのだとか。
【だから目立たないここに置いたのに】と苦笑い。


ある日 別の催事でこの帯で行ったときに、やはりその道の関係者さん。
「いい色ですね」と褒めてくだいました。
店員さんが「Uさんのところ」
しみじみ眺めていらっしゃいました。


曾お爺様がかなりのおかたのようで、
もう型紙も年季が入りすぎで、使えなくなっているのだとか
あの若旦那の小紋薀蓄も作品も見られないのは、、、
さびしいわねぇ。
因みに
【柄を先に書いて】の非常に手間のかかる、
高級しあげなのだとか。


写真ではその色がだせてませんが(;-;)

着物は渋沢紬で。

実物はもっと黒いかな
紬は着易くて好きです。